瓦が割れる原因は「漆喰の劣化によるズレで起こる瓦同士の衝突による破損」や「物の衝突による破損」だけではありません。
瓦が凍って割れることもあるのです。
特に冬季の深夜帯などの気温が極端に下がる時間帯や日中になるにつれて気温が上昇する時間帯などの温度差によるものが主な原因の一つです。
それに加え、雪が降った次の日の翌朝の早朝なども気温が低下する時間帯です。
瓦の表面が凍結すると氷が溶けるまでの間は常時瓦の温度が下がり、そして氷が溶けた時の瓦の温度変化によるものも原因の一つです。
例えるなら熱いものを入れたガラスのコップに次に直ぐに冷たいものを入れた時に起きる破損などが例です。
瓦が凍結してしまうのは、瓦を製造する時の焼きの温度の低さも原因になります。
築年数がたっている家の瓦の大半は昔に作られた瓦が多く、特にオイルショックの頃に作られた瓦は焼きが甘く焼く時の温度も低い為、気温の低下に対する耐性が低い為凍結による被害が多いのです。
瓦の焼く時の温度の低さ+寒冷地方の温度の低さや積雪による温度低下が瓦が凍結する主な原因となるのです。
私共の会社がある群馬県渋川市もかなりの雪が降ります。
量が多い時には太ももや腰の辺りまで雪が積もる時もあります。気温もそれにつれてかなり下がります。
そういった地域の住宅にも当然昔の瓦が使われています。
温度が低く、それに加え瓦の焼きが甘ければ瓦が凍結する状況は簡単に整ってしまいます。
寒冷地方では他の地域よりもより一層瓦に対する管理が必要になってくるのです。